園芸部と食育部の先生が中心となり、今年の一大プロジェクトとして取り組んできた稲作。
真夏の容赦ない日差しやお米の天敵である虫たちにも屈することなく、バケツの中ですくすく育った紬木保育園自慢の稲たちも、実りの秋を迎えました。
大きく立派になった稲穂には、たくさんのもみの姿が。
どんなお米になっているかな?
楽しみに胸を膨らませ、いよいよ収穫です。
稲は、鎌で刈ります。
田んぼでは稲刈り機を使いますが、人が古くから行ってきた方法での稲刈り体験ができるのもバケツ稲作の醍醐味の一つですね。
鎌を持つのは、みんな初めて。
怪我のないように、稲を傷めないように、ドキドキしながら大切に刈っていきました。
わたげ組さんも興味津々★
刈り取った稲穂は、少しずつ束ねて天日に干します。
1本の棒に並べて干していくこの方法は、稲架掛け(はさかけ)といいます。
大きな田んぼの稲架掛け干しはこんな感じ。
日本の秋の田園風景でおなじみの景色です。
この稲架掛けに、子ども達も挑戦しました!
先生に教わりながら、稲を藁で結びます。
稲の匂いや手触りを感じ、五感で稲に親しみながら楽しそうに取り組む子ども達。
ひまわり組さんの積極的な姿は、さすがのおにいさんおねえさんです♪
こんなところにも、きれいな稲架掛けが☆
その後、干した稲穂はそのまま1週間置いておきます。
日光と風を浴びて自然乾燥されたお米は、一粒一粒うまみが凝縮されて美味しいお米になるそうです。
十分に自然乾燥できたら、次は脱穀・もみすりです。
こちらも昔ながらの瓶づき方法で行いました。
稲穂からもみを取って……
瓶に入れてすりすり。
こうすることで玄米ともみがらに分かれ、やっとお米を手に入れることができるのです。
脱穀ともみすりの作業には、たくさんの工程があります。
そのすべてが、さまざまな概念形成の育ちを子ども達にもたらしてくれました。
●脱穀した後のもみを箱に入れたら、ザザザ~!瓶に入れたらパラパラ~!→聴覚概念
●藁を持ってみよう!前より軽くなったかな?もみを集めてぎゅーぎゅ!チクチクするね!藁はどんな匂い?畳の匂いに似ているね!→体感概念
●お月見の頃に稲刈りをしたね!お月見は誰としたかな?稲刈りはどんなことをした?→言語概念
●脱穀したもみの数を数えてみよう!すりこぎ棒であと何回ついてみようか?→数概念
紬木保育園では、概念形成に繋がる言葉かけを大切にしています。
さて、ついにお米になった「つむぎ米」。
次は、いよいよおにぎりにしていただきます♪
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